下図を例に、建築面積と延べ床面積の計算をします。この敷地は、第二種中高層住居専用地域で、建ぺい率/容積率の限度が60%/200%の地域と仮定します。尚、ここでは面積計算のみの説明とし、他法規は無視します。 |
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建築面積の計算 |
敷地面積 6.5m×9m=58.5m2 建築面積限度 58.5m2×0.6(60%)=35.1m2
建築面積は、上から見た水平投影面積なので 建築面積:5.4m×6.3m=34.02m2
34.02m2(建築面積)≦35.1m2(建築面積限度) なのでOK
※通り芯から、出が1m以内のベランダは、建築面積不算入となります。(仮に、この図のベランダの出が1.3mだとしたら、0.3m×5.4m=1.62m2を34.02m2に加える事になり、
合計 35.64m2 で建ぺい率オ−バ−になります。 |
延べ床面積の計算 |
容積率は200%に定められていますが、前面道路が4mなので
道路幅員4m×0.4(住居系地域係数)=1.6 で容積限度160%で計算します。
延べ床面積限度 58.5m2(敷地面積)×1.6=93.6m2 になります
・1階床面積
ここで、住宅に附属している自動車車庫は、特例で、全体の延べ面積の1/5
を限度として面積に不算入の取り扱いが出来るので、1階床面積は、車庫を除
いた部分について算出します。(地下室も面積不算入の特例あり)
5.4m×6.3m-2.7m×3m=25.92m2(1階床面積)
・2階床面積(バルコニ−面積不算入(幅2m以下))
5.4m×6.3m-1.8m×0.9m=32.4m2(2階床面積)
・延べ床面積
25.92m2+32.4m2=58.32m2
58.32m2(延べ床面積)≦93.6m2(容積限度) なのでOK
以上のように、建築面積と延べ床面積を計算します。このように建ぺい率/容積率が60/200の地域では建ぺい率がほぼ限度いっぱいなのに対し、2階建てではたいがい容積が余ります。他法規などの条件を満たせば、3階建ても可能です。
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