空気中には水蒸気という状態で水分が含まれています。(これを湿気といいます)
この水蒸気の空気中に含まれる量は気温によって異なります。暖かい空気ほど多くの水蒸気を含むことができ、反対に冷えた空気は少しの水蒸気しか含むことができません。
そのときの気温によって最大限含むことのできる水蒸気の量を飽和水蒸気量といいます。
たとえば気温0度の時の飽和水蒸気量は約5g/立米で、気温30度のときは約30g/立米です。
冬、室内の空気は暖房によって暖められています。仮に室温30度と仮定します。一方、外部は寒く氷点下とします。
このとき外部と内部を遮蔽している窓ガラスには断熱効果はほとんどありませんから、ガラスの表面温度を0度と仮定します。
室内の温められた30度の空気がこの冷えた窓ガラス0度に接すると急に冷えた空気中に含みきれなくなった25g/立米の量の水蒸気が水滴となって窓ガラスに付着します。これが結露です。
夏のビールを入れたグラスの表面につく水滴もこの結露です。 |